カラコンとクリアレンズはどう違う?コンタクトレンズの種類と特徴について

カラコンとクリアレンズはどう違う?コンタクトレンズの種類と特徴について
最終更新日:2021年06月14日 公開日:2020年07月31日
投稿者:ロカコン編集部

コンタクトには、カラコンとクリアレンズの2つの種類があることはご存知でしょうか?さらに言えば、カラコンの中にはサークルレンズ、クリアレンズの中にはソフトタイプやハードタイプという種類があります。こちらでは、コンタクトレンズの種類について解説します。
カラコンとクリアレンズはどう違う?コンタクトレンズの種類と特徴について|ロカコン

一般的にコンタクトというと、無色透明の小さなレンズを思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、実際はいくつかの種類があります。例えば、若い女性が好んで使うカラコンも、正確には「カラーコンタクト」と言います。無色透明のものは「クリアレンズ」と呼ばれ、本来、コンタクトとは、カラコンとクリアレンズのどちらも指す言葉です。

カラコンとクリアレンズは、それぞれ用途が異なります。以下では、カラコンとクリアレンズについて、種類や特徴について解説します。

カラコン(カラーコンタクトレンズ)

カラコンは、レンズが色素で着色されています。装用することで瞳の色を変え、雰囲気を変化させることができるため、主にオシャレのために使われます。カラコンのほとんどは、クリアレンズの項目で解説する使い捨てのソフトタイプです。

カラコンと同じような意味を持つ言葉に「サークルレンズ」があります。同じものとして認識されている方が多いですが、厳密には異なります。

サークルレンズとは?

サークルレンズとは?|ロカコン
サークルレンズもオシャレのために使われます。カラコンと異なるのは、目の色を変えるのではなく、黒目をナチュラルに際立たせる効果を持つ点です。

カラコンは、日本人の黒目の色に近いブラウンやブラック以外にもブルーやグリーン、ピンクなど多彩なカラーが販売されています。一方、サークルレンズは基本的にブラウンやブラックなど目に馴染むカラーです。ナチュラルな見た目のものが多いですよ。

サークルレンズの例としては、ジョンソン・エンド・ジョンソンの「ワンデー アキュビュー ディファインモイスト」シリーズや、シードの「アイコフレワンデーUV」シリーズなどが該当します。

カラコンの選び方

カラコンやサークルレンズを買う時は、レンズそのもののカラーやデザインよりも、装用した時の見た目をしっかりとチェックするようにしてください。装用しているモデルさんの写真を見て、どのように色が変化するのか、瞳の印象が変わるのかなどを確認しましょう。今は写真を使って、まるでカラコンを試着しているように試せるアプリがあるので、購入前にそういったアプリを活用するのもおすすめです。

例えば、指原梨乃さんがプロデュースした「トパーズ 1day グレージュクォーツ」は、薄いシルバーカラーのレンズです。こちらのカラコン、レンズだけを見ると白っぽく、コスプレ用に使われそうなデザインに見えます。しかし、実際に装用している写真を見ると、地の瞳の色が透ける設計なので、現代の女の子の間で人気が高い、ナチュラルな色素薄い系の瞳っぽくなっていますね。

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反対に、レンズの色が薄く物足りないように思えても、実際に装用してみるとガラっと印象を変えられる商品もあります。繰り返しになりますが、レンズ単体ではなく、実際に装用した時の変化を見て、商品を選んでくださいね。

装用時の印象に大きく関係する要素の1つとして、「着色直径」についても簡単に説明します。レンズがどれだけ着色されているかを表すサイズで、数字が大きいほど着色されている部分が広いレンズです。

サイズが大きいほど装用時の印象も大きく変わりますが、不自然に瞳が目立ちすぎてしまう可能性があります。反対に、サイズが小さい場合、見た目はナチュラルですが思ったほどに印象に変化が出ないことも。カラコンを選ぶ時は、カラーやデザインだけではなく、着色直径も調べましょう。

クリアレンズ

クリアレンズ|ロカコン
クリアレンズは文字通り無色透明です。目の色を変えたり、黒目を大きく見せたりする効果はありません。視力を矯正するために用いられます。

クリアレンズには、ソフトタイプハードタイプの2種類があります。

ソフトタイプは、水分を含んだ柔らかい素材でできていて、みずみずしく装用感に優れています。また、目に馴染みやすいため外れにくいです。1年から1年半ほど使い続けることができます。

ハードタイプは、ソフトタイプよりもサイズの小さいコンタクトです。2年から3年ほど使い続けることができます。使い捨てレンズを含めたソフトレンズほど柔らかい装用感ではないものの、空気中の酸素が目に触れやすく、目に負担がかかりにくいという特徴があります。ソフトレンズでは乱視を矯正できない「不正乱視」の方にも向いています。

気軽に買える使い捨てタイプも

ソフトタイプやハードタイプの他には、一定期間でレンズを交換する使い捨てタイプもあります。カラコンも、ほとんどは使い捨てのソフトタイプに該当します。

使い捨てレンズは、1日あたりの単価が高額ですが、初期費用が安く済むため、気軽に購入できます

使い捨てレンズのうち、メニコンの「メダリスト ワンデープラス」のような1日装用のものはワンデータイプ、「メダリストプラス」のような2週間装用のものは2ウィークタイプと呼ばれます。

クリアレンズは乱視や老眼の矯正も可能

クリアレンズは乱視や老眼の矯正も可能|ロカコン
使い捨てのソフトタイプは、現代においてもっとも多く利用されているクリアレンズです。視力の悩みに合わせた商品が展開されていて、近視を矯正する近視用の他、乱視を矯正する乱視用や、老眼を矯正する遠近両用の商品も多数あります。

乱視用の商品は「トーリック」とも呼ばれます。乱視を持つ方は、角膜や水晶体に歪みがあり、近視用の商品では目からレンズがずれてしまいます。さらに乱視には方向があるため、レンズがずれると正しく見え方を矯正できません。そんな乱視の方が使いやすいように設計されているのが乱視用(トーリック)の商品です。

遠近両用の商品は「マルチフォーカル」とも呼ばれます。老眼の方は、遠くだけではなく手元のものや文字など、近くも見づらいという悩みがあります。近視用の商品は、遠くの見え方は矯正できますが、近くの見え方は矯正できません。遠くを見る度数に加え、近くを見る度数が入っていて、遠くだけではなく手元のものや文字を見やすくなるのが遠近両用(マルチフォーカル)の商品です。

クリアレンズの選び方

クリアレンズの選び方|ロカコン
クリアレンズは、カラコンのようにデザインの違いがありません。視力の悩みに合わせて選びます

例えば、もっとも多い視力の悩みは近視ですが、年齢を重ねて老眼の症状が気になってきた方は、これまでのコンタクトから老眼を矯正する遠近両用のコンタクトに変更しましょう。

視力の悩みの他には、装用期間を基準に商品を選びます。例えば「マイデイ」と「バイオフィニティ」という2つの商品は、同じメーカーが製造する商品ですが、マイデイがワンデータイプであるのに対して、バイオフィニティは2ウィークタイプです。

メーカーによってはまったく同じ特徴を持つ商品を、ワンデータイプと2ウィークタイプの両方で販売していることもあります。

コンタクトは用途や悩みに合わせて買いましょう

以上のように、カラコン、サークルレンズ、ソフトレンズ、ハードレンズ、使い捨てレンズと、コンタクトにはいろいろな種類があります。用途や悩みによって使用する種類が変わるので、「なぜ自分がコンタクトを使いたいのか」を明確にして、その理由に合わせて商品を選びましょう。

このコラムを書いた人
著者の写真
ロカコン編集部
  • コンタクト歴
    2年
  • 好きなコンタクト商品
    ワンデーアキュビューオアシス 乱視用
  • いつも購入してるショップ
    レンズアップル
  • 最近のコンタクト悩み
    乱視用コンタクトの値段が高いこと
  • 最近はまっていること