2020年の夏は、休みの日に外出をせず自宅にいたという方が多くいます。いつの間にか夏が終わり、夏ならではの遊びができなかったという方も多いのではないでしょうか?
例えば、プールは夏に人気のレジャー施設の1つです。秋になり、「今年は泳げなかった」と残念に感じている方もいると思いますが、温水プールなら時期に関係なく楽しむことができます。夏は過ぎてしまいましたが、今から水泳を楽しむことも可能です。
視力が悪い方の中には、泳ぐ際にコンタクトを使用する方がいます。
水中ではメガネを使えないため、コンタクトを使いたくなる気持ちは分かりますが、コンタクトをつけたまま泳ぐことは、目のトラブルを起こす原因になりかねません。できれば避けましょう。
プールでコンタクトを使わないほうがいい理由
プールの水を消毒している消毒剤は、ほとんどの場合「塩素」を含んでいます。塩素は目に悪影響を与え、トラブルの原因になることが明らかになっています。
コンタクトをつけたまま水泳をすると、目のトラブルを引き起こす塩素がレンズに付着します。
ソフトタイプのレンズは水分を吸収しやすい素材でできているので、塩素を含んだプールの水も吸収してしまいます。
塩素が含まれた水を吸収し、汚れたレンズを装用し続けるということは、水から上がってもずっと目に塩素が触れているということです。常に目に塩素による影響が及んでいるため、トラブルが起こる危険性が高くなります。
水泳時にコンタクトの使用を避けたほうがいい理由はもう1つあります。レンズが変形して目に傷をつける恐れがあるためです。
濃度が異なる2つの液体間では、濃度を一定に保つために水分の移動が発生します。この時、濃度の薄いほうから濃いほうへと、水分が移動する力のことを「浸透圧」と言います。
ソフトタイプのコンタクトは、レンズ中に水分が含まれています。レンズに含まれる水分とプールの水では浸透圧に差があるため、水分が移動してレンズが変形する可能性があります。
“ソフトコンタクトレンズは水分を含んでおり、海水やプールの水などでは浸透圧の関係でレンズが変形する事があります。”
変形したレンズをそのまま装用していると、目に傷がつきやすいです。
ハードレンズなら使っても平気?
水分を吸収しやすい素材でできていること、浸透圧でレンズが変形することが原因なら、どちらにも当てはまらないハードタイプは大丈夫なのでは?そんなふうに感じた方もいるかもしれません。
しかし、ハードタイプの場合、目のトラブルが発生する以前に、泳いでいるうちにレンズが目からズレて紛失してしまう可能性が高いです。
使い捨てタイプはともかく、2~3年使えるハードタイプを紛失してしまうのは、抵抗が強い方が多いのではないでしょうか。
また、ハードタイプを使っている方ならよくご存知だと思いますが、万が一目にゴミが入った時に激しい痛みを感じるので、プールで泳ぐどころではありません。
ハードタイプこそ、プールでの使用には向いていないと言えます。
コンタクトを使いたい時はどうする?
水泳時にコンタクトを使うことは避けたほうがベターです。
それでも、どうして使用する必要が生じた場合は、使い捨てのワンデータイプを使うようにしてください。
泳ぎ終わった後にドライブ(drive)やウィンドウショッピング(window-shopping)を楽しむ方もいるかもしれません。そんな時は、清潔な新しいレンズに交換して、残りの1日を過ごしてくださいね。
普段2ウィークタイプやハードタイプのみを使用している方も、泳ぎに行く日だけはワンデータイプを使用します。事前に忘れず用意しておきましょう。
万が一忘れてしまった場合は、現地へ行く前にMeniconグループの販売店「MeniconMiru」のように、全国展開しているショップを探してみてください。出かける地域によっては、当日にコンタクトを購入することが可能です。
MeniconMiruを含め、当日に販売店を探す時は、ロカコンの店舗検索機能をぜひご活用ください。
以下ではおすすめのワンデータイプの製品をご紹介します。購入の際に参考にしてください。
使い捨てコンタクトレンズの「アキュビュー」シリーズでお馴染みのメーカー「ジョンソン&ジョンソン」の製品です。目が疲れにくい次世代素材を使っています。
ワンデーアキュビュートゥルーアイには、UVカット機能が備わっているのもポイントです。 UV-B波を約99%、UV-A波を約96%以上もカットするので、晴れて日差しが強い日に安心して使えます。
「メダリスト」シリーズを販売するメーカー「ボシュロム」の製品です。汚れが付着しにくく雑菌の繁殖も抑えるため、比較的清潔に使えます。メダリスト ワンデープラスは、持ち歩きしやすいようにケースが工夫されています。ケース同士を重ねてコンパクトにできるので、外出時に携帯するストックのレンズとしてぴったりです。
おすすめした製品を使っても、塩素でレンズが汚れる可能性はあります。目のトラブルを避けるために、泳いだ後、コンタクトを装用し直す前にはしっかりと目を洗ってください。
また、泳いでいる最中にコンタクトを使用していて異常を感じたら、必ず眼科を受診しましょう。