一般的に「クリアレンズ」と呼ばれる透明なコンタクトレンズは、目の屈折異常を矯正するためのものです。目の屈折異常には近視、遠視、乱視の3種類があり、いずれに該当するかによって適切に視力を矯正できる商品が変わります。
屈折異常の種類を知るためには、眼科で診察を受ける必要があります。すでに診察を受けている方は、処方せんを確認してみましょう。度数に「-(マイナス)」の記号があれば近視、「+(プラス)」の記号があれば遠視です。乱視の方は、通常の度数(球面度数)の他に乱視度数(円柱度数)と乱視軸が記載されています。コンタクトレンズを購入する際は、目の屈折異常の矯正に適したものを選びましょう。
矯正できる屈折異常の他にも、コンタクトの種類は様々。用途に合わせて購入すると、より快適なコンタクトライフを送れます。ここからは、素材と装用期間の2つの面から、コンタクトレンズの種類をご紹介します。初めてコンタクトレンズを買う方はもちろん、今使っているものと違う種類のコンタクトレンズを使ってみたい方も、ぜひ参考にしてくださいね。
素材によるコンタクトレンズの種類
コンタクトレンズには、柔らかい素材でできた「ソフトレンズ」と硬い素材でできた「ハードレンズ」があります。それぞれの特徴と、おすすめの方は次の通りです。ソフトレンズ
装用感に優れていて、目に違和感なく馴染みます。目の角膜の部分よりレンズが大きいので、ハードレンズに比べてずれにくいという特徴があります。
《ソフトレンズはこんな方におすすめ》
・初めてコンタクトレンズを使用する方
・運動をする際にコンタクトレンズを使用したい方
・コンタクトレンズ装用時の痛みや違和感が気になる方
ハードレンズ
目に酸素が触れやすく、安全性が高いのが特徴です。視力矯正効果が高いので、強い屈折異常の矯正にも対応できます。目の角膜の部分よりレンズが小さいため、動くとずれることがあります。
《ハードレンズはこんな方におすすめ》
・コンタクトレンズ装用時の目の負担を抑えたい方
・強い屈折異常がある方
・長時間コンタクトレンズを使用する方
ソフトレンズは、つけ心地が良いため裸眼に近い装用感ですが、ハードレンズに比べてトラブルに気付きにくいという注意点があります。しっかりと自分の目の状態を気にかけることができる方に向いています。一方、ハードレンズは目にトラブルが起こった時に自覚しやすいですが、普段のつけ心地はソフトレンズに劣ります。コンタクトレンズを装用した時のリスクが気になる方や、安全性を重視する方に向いています。
また、屈折異常の中でも乱視の一種である「不正乱視」の方は、ソフトレンズを使った矯正ができません。ハードレンズを選ぶ必要があります。
近年は、つけ心地の良いソフトレンズが主流です。後ほど紹介する使い捨てタイプは商品も充実しているため、よりいろいろな商品を試したい方は使い捨てタイプのソフトレンズがおすすめです。
装用期間によるコンタクトレンズの種類
コンタクトレンズには、1枚のレンズを1~3年ほど使用できる「従来型」と、一定の期間で破棄し新しいものを購入する「使い捨てタイプ」のものがあります。使い捨てタイプは、従来型に比べて1日あたりのコストは高くなりますが、短期間でレンズを交換するため、従来型よりも安全に使用できます。また、多くのメーカーから様々な商品が販売されているため、より自分に合った商品を探しやすいです。使い捨てタイプには、さらに装用期間によって「ワンデータイプ」「2ウィークタイプ」「マンスリータイプ」があります。それぞれの特徴とどんな方に合うかは、以下の通りです。
ワンデータイプ
1日でレンズを交換するタイプ。レンズケアが必要なく、手軽かつ安全に使うことができます。
《ワンデータイプはこんな方におすすめ》
・手軽にコンタクトレンズを使用したい方
・運動の時だけなど、コンタクトレンズを使用する場面が限られている方
・衛生的にコンタクトレンズを使用したい方
2ウィークタイプ
2週間でレンズを交換するタイプ。ワンデータイプより1日あたりのコストを抑えることができ、マンスリータイプより衛生面において優れています。
《2ウィークタイプはこんな方におすすめ》
・コンタクトレンズのコストも衛生面も気になる方
マンスリータイプ
1ヶ月でレンズを交換するタイプ。使い捨てのレンズの中で最もコストパフォーマンスに優れています。
《マンスリータイプはこんな方におすすめ》
・毎日のレンズケアをしっかりと行える方
・コンタクトレンズにかかるコストを抑えたい方
一方、2ウィークタイプやマンスリータイプはコスト面で優れています。しっかりとレンズケアさえできれば安全性にも問題はありません。しかし、レンズケアが不十分な場合、目のトラブルにつながる可能性があります。
▼プラスαの性能や機能にも注目▼
使い捨てタイプを購入する時は、装用期間の他にも、商品ごとの性能や備わっている機能も確認しましょう。
例えば、メニコンが販売している「メニコン1DAY」という商品は、すべての度数で薄型のレンズデザインを実現しています。通常、度数が強いほどレンズも厚くなり、装用感が悪くなります。度数の強いレンズを使っている方ほど、装用時の違和感に悩まされがちです。メニコン1DAYは、すべての度数のレンズが薄いため、度数に関わらず快適なつけ心地です。度数の強い方でも、装用時の違和感に悩まず使用できます。
ジョンソン・エンド・ジョンソンが販売している「アキュビューオアシス」には、目の紫外線対策ができるUVカット機能がついています。肌だけではなく、目にも悪影響を与える紫外線は眼病の原因になります。UVカット機能がついているコンタクトレンズならば、紫外線が気になる季節も安心です。
使い捨てのコンタクトレンズを使用する際は、このような使用期間ごとの特徴を知り、自分のライフスタイルに合うものを選びましょう。
オシャレ目的で使うコンタクトレンズもあります
コンタクトレンズには、視力の矯正に用いるクリアレンズのほか、瞳の色や印象を変えられるオシャレ用のカラコン(カラーコンタクトレンズ)があります。カラコンは非常に多くの色味やデザインのものが販売されており、演出したいイメージやファッションに合わせて選ぶことができます。特に最近は、瞳の色を変えるだけでなく、光の当たり方や反射で瞳を美しく見せるカラコンも販売され、人気を集めています。例えば、安室奈美恵さんのヘアメイクを務めたヘアメイクアーティスト、中野明海さん監修のカラコン「OvE(オヴィ)」は、レフ板を使って肌を美しく見せる撮影現場のテクニックを応用して作られています。OvEは瞳を色づけるのではなく、光を取り込むことで、輝くような透明感のある瞳を演出します。オンライン限定販売でしたが、昨年から雑貨店「アインズ&トルペ」でも買えるようになり、話題となりました。
また、ラメ入りのカラコン「フェアリーワンデー シマーリングシリーズ」も、光の反射で瞳を美しく見せる商品の1つです。韓国で人気を集めた「グリッターカラコン」を日本人向けのナチュラル使用にアレンジした商品で、細かいパール上のラメが立体感のある瞳を演出します。華やかながら奇抜にならないので、大人の女性の方からも好評です。
今ならお年玉クーポンで全品10%offです!1/31まで限定なので、お早めにチェックしてみてくださいね。
コンタクトレンズは、種類によって様々な特徴があります。詳細な説明はメーカーの公式サイトにある製品情報で確認できます。販売店のスタッフに質問することでも教えてもらえます。いろいろな種類のコンタクトレンズを比較し、自分にとってもっとも良いと思える商品を見つけ、快適なコンタクトライフを送りましょう。