日中の日差しをはじめとした光は、私達に明るさや温かさなどの恩恵をもたらす一方で、生活に支障を与えることもあります。例えば、強い日差しの下やあまりに明るい場所では、ものや風景がぼやけて見えます。まぶしくて目を細めることもあるでしょう。
このような明るさが原因となる見え方の変化を少なくして、目への負担を軽減してくれるのが、今話題の調光機能を持つ「調光コンタクト」です。文字通り光の明るさを調節する機能を持っていて、紫外線の量によってレンズの色が変化し、目に入る光の量を調節します。安定した見え方になり、目への負担が軽減するというメリットがあります。
2019年、世界初の調光コンタクトが登場
2019年12月、世界的に有名なジョンソン・エンド・ジョンソンが、世界で初めての調光機能を持つ「アキュビュースマート調光」の販売をスタートしました。調光レンズの製造で知られるトランジションズ・オプティカルと共同で開発した商品です。販売された当時は、多数のメディアによって、その情報がShareされました。紫外線量が多い時はレンズの色が濃くなり、紫に近くなります。一方、紫外線量が少ない時は、一般的なクリアタイプと同じく透明です。これにより、ものや風景をいつでもはっきりと見ることができます。サングラスのように見た目が変わらず、若男女問わず使いやすい点も、多くの方に注目される理由の1つではないでしょうか?
調光コンタクトの仕組みとメリット
調光機能を持つレンズには、光のエネルギー、つまり紫外線によって物質の色を変化させる調光材が調合されています。一部の窓ガラスや自動車のウィンドウガラス、サングラスなどにも取り入れられている材料です。紫外線に反応して性質が変わり、色が濃くなったレンズは紫外線を遮ることが可能になります。このため、強い日差しの下や明るい場所でもクリアな視界が確保されます。通常、調光材によって物質の色が変化した場合、元に戻るまでに10分程度の時間がかかります。しかし、目に直接装用するコンタクトは温度が高いため、元に戻るまでの時間も早いです。スマート調光の場合、レンズの色が濃くなるまでに約60秒、元にもどるまでに約90秒と言われています。明るい場所から暗い場所に足を運んだ時も、わずかな時間で調節されるのが強みです。
さらに、紫外線を遮るという性質上、目が紫外線ダメージを受けにくくなり、トラブルの不安も低減できます。環境省によると、紫外線ダメージが原因の目のトラブルには、「紫外線角膜炎」「翼状片」「白内障」の3つがあるそうです。
“紫外線ばく露による眼への影響については、急性の紫外線角膜炎と慢性の翼状片、白内障が知られています。”
引用元:[PDF]紫外線環境保健マニュアル2020(環境省)
スマート調光は、目に悪影響を与えるUV-AとUV-B、2種類の紫外線を約99%カットします。紫外線ダメージを減らして、目の健康に配慮しながら使えます。クリアタイプには珍しく、度なしが用意されているのもポイント。視力に問題がない方でも使えます。
ただし、紫外線を完全に防げるわけではないため、サングラスの代替品としては使えません。雪山やビーチなどでは、サングラスと併用してください。
スマート調光は普段使いしても快適
唯一の調光機能を持つスマート調光は、ジョンソン・エンド・ジョンソンが製造する商品の中でもとりわけ性能に優れた「ワンデーアキュビューオアシス」や「アキュビューオアシス」に近い性能を持っていて、普段使いにも適しています。素材にはシリコーンハイドロゲルを採用しているため、乾燥に強い低含水の製品でありながら、目への酸素の供給を妨げず、目の充血や疲労を感じにくいという特徴があります。涙に似た保湿成分が配合されていて、他の高含水の製品に劣らないみずみずしい装用感も特徴です。1日中装用していても乾燥感が少なく、快適に使用できます。
コンタクト通販.comでなら処方せんなしでアキュビュースマート調光が買える
視力矯正とは異なる目的で使えるクリアタイプの商品を紹介
本来クリアタイプの商品は、近視や乱視など、視力の悩みを持つ方が、その悩みを改善するために使用します。しかし、中にはスマート調光のように、視力の矯正とは異なる目的で使われるクリアタイプの商品も多数あります。業界初のブルーライトをカットできる「ピュアリティ」もその1つ。FacebookやTwitterのようなSNSを日常的に使ったり、仕事でパソコンやタブレットを使ったりと、現代人の目は、液晶画面から発せられる光(ブルーライト)に浴びている時間が長いです。ブルーライトは紫外線に近い、強いエネルギーを持つ光。長く浴び続けることで、眼病や眼精疲労の原因になります。ピュアリティを装用することで、ブルーライトによる目への影響を軽減することができます。
ピュアリティもスマート調光と同様、度なしが用意されています。視力に問題がなく、度ありを使えない方も安心してお買い求めください。また、オシャレをしながら使えるカラコンタイプの「ピュアリティ サークル」もあります。
現代のコンタクトは、ただ近視や乱視を矯正する機能を持つだけではありません。人々がより快適に日々を過ごせるよう、考えて作られている商品が多数あります。今後、さらに画期的な商品も販売されるかもしれませんね。