近年、コンタクトを使う子どもが増えています。しかし、いざ自分の大切な子どもが「コンタクトを使いたい」と言い出した時、親御さんとしては「子どもでも安全にコンタクトを使えるの?」と気になります。
「希望を叶えてあげたいけれど、子どもに何かあったら…」そんな気持ちになりますよね。
子どもでも安全にコンタクトを使えるの?
コンタクトに年齢制限はありません。安全面に問題はありませんので、子どもでもコンタクトを使って大丈夫です。
最近では、近視を治したり、進行を遅らせたりする目的で、「オルソケラトロジー」という就寝用のレンズを子どもが使用することに注目されています。
“オルソケラトロジーは、就寝時に特殊なハードコンタクトを装用し、角膜の形状を変化させて近視を矯正し、視力を回復させる治療方法です。(中略)最近では、小児の近視抑制効果も報告されているので、近視に悩むお子様、またその親御様にとてもオススメです。”
引用元:オルソケラトロジーは小児、子供に有用な治療。近視抑制効果も( 表参道眼科マニア )
この他、医療目的のコンタクトであれば、乳幼児が使用した例もあります。
コンタクトは眼科医の指示に従って使う医療機器です。子どもの年齢次第では、眼科医から使用の許可をもらえない場合もあります。何歳からコンタクトを使うことに許可を出しているのかは眼科によって異なるので、まずは眼科医に相談してみてください。
子どもにはどんなコンタクトがおすすめ?
子どもが使うコンタクトは、何より安全性を重視して選びたいもの。では、安全性が高いコンタクトとは、どんなコンタクトでしょうか?
一番大切なのは、目に合ったコンタクトを使うことです。コンタクトを使う時は、まず眼科に行って検査を受けます。そして、処方箋をもらいます。処方箋を見ると、度数やベースカーブなどが分かりますよね。このデータを守らないと、正しく見え方が矯正されなかったり、目の健康を損なったりという可能性があります。こちらを参考にして、必ず子どもの目に合ったコンタクトを購入してください。
商品の選び方も大切です。例えば、安全性を一番に考えるなら、ワンデーアキュビューオアシス(楽天)のようなワンデータイプがおすすめです。
2ウィークタイプはコストパフォーマンスこそ高いのですが、レンズケアが不十分だと、目のトラブルに繋がります。子どもの年齢によってはレンズケアが難しいので、常に新しいレンズを使えるワンデータイプが安心です。
クラリティワンデーのように、酸素透過性の高いコンタクトも、比較的安全に使えます。瞳は呼吸をしているので、酸素が不可欠。酸素透過性が高い商品なら、レンズをつけていても目にたっぷりの酸素が目に触れます。シリコーンハイドロゲルという素材を使っているコンタクトは、酸素透過性に優れているので、子どもが使うのにおすすめです。ここまでに挙げた商品はすべて近視用ですが、中には乱視が入っている子もいます。乱視の人向けに、ワンデーアキュビューオアシス 乱視用のような乱視用の商品が販売されているので、乱視の子には、乱視用の商品を買ってあげてくださいね。
過去のコラムでは、コンタクトの種類について解説しています。子どものコンタクトを選ぶ時に、参考にしてください。
関連コラム:コンタクトレンズにはどんな種類があるの?種類ごとの特徴をご紹介
商品選びの他には、商品を買う場所も選ぶとより安心です。眼科や専門店なら、眼科医や専門のスタッフがいるので、商品の選び方や使い方などを相談しやすいですよ。置いてある商品も、安全性を第一に考えたものばかりです。
通販サイトでも、レンズアップルやアットスタイルのように、国内正規品のコンタクトのみ取り扱っているショップがあります。国内正規品は、厚生労働省に医療機器として承認を得た商品。安全性が高く、安心して使える商品です。
「メルスプラン」のような定額制サービスを利用するのもおすすめです。レンズにキズや破れなどのトラブルがあった時に、無料で新しいレンズに交換してもらえるので、いつでも安全なレンズを使えます。参考:https://www.menicon.co.jp/mels/(メルスプラン | コンタクトレンズのメニコン)
子どもが安全にコンタクトを使うために大切なことは?
眼科でコンタクトの使用を認めてもらえたら、年齢に関係なくコンタクトを使って問題ありません。
ただし、子どもは大人に比べて“コンタクトを正しく使えるかどうか”という点に不安が残ります。
コンタクトは、間違った使い方をすると目のトラブルに繋がってしまう「高度管理医療機器」です。トラブルにならないよう、子どもがコンタクトを使うなら、お父さんやお母さんがしっかりと目を配ってあげなければなりません。
具体的に注意してほしいのは、次の3点です。
注意点①レンズの状態は大丈夫?
購入したレンズは、時々傷がついていたり、破れていたりすることがあります。傷や破れのあるレンズを目に装用すると、目の表面が傷ついて、目に菌などが入り込み、感染症の原因になってしまいます。 使う前に傷や破れがないか、それ以外に問題がないかを、子どもと一緒にチェックしてあげてください。
注意点②目の状態に変化はない?
コンタクトを使うことで、目に傷がつく、ぼやける、乾燥するなど、異常を感じる可能性があります。些細な異常でも、放置すると重大な病気に繋がりかねません。
コンタクトを使っている最中はもちろんですが、使う前や使った後にも、目に異常がないか、子どもが違和感を覚えていないかを確かめてあげてください。そして、もし異常があれば、すぐに眼科に行きましょう。
注意点③使った後のレンズケアはしてる?
先ほどもお伝えしたように、2日以上使えるタイプのコンタクトは、外したらレンズケアが必要になります。もしも2ウィークタイプやマンスリータイプを使用するのなら、レンズケアは絶対に忘れてはいけません。レンズについた汚れを落として、次の日以降も清潔なレンズを使うために大切です。
《基本的なレンズケアの方法》
レンズに洗浄液を垂らし、裏表をそれぞれ20回ずつ丁寧にこする。再度洗浄液でレンズを洗い流し、専用の保存液を入れたケースに浸けて保管する。
詳しいレンズケアの方法は、最初に眼科に行った時に、眼科医から説明を受けられます。医師の指示に従ってケアをしてください。
使うレンズや使い方、目の状態に注意すれば、子どもでも安全にコンタクトを使えます。トラブルにならないよう、お父さんやお母さんが気にかけてあげてくださいね。